よく聞くチョコレート中毒。意外と知らない症状


ペットたちの中毒では、チョコレートやネギ、ブドウ、キシリトールなどが有名かと思います。その中で今日は一番知られているチョコをテーマにしようかと思います。

 その他の中毒には観葉植物やユリ、今の時期だと殺虫剤やナメクジ駆除剤、冬だと自動車の不凍液に入っているエチレングリコールなどはたまに遭遇する中毒物質です。その他の中毒物質もそのうちアップしようかと思いますので気になるものなどがあればInstagramでコメントください!


本日のテーマのチョコレート中毒はワンちゃんで遭遇することが多いです。

バッグの中を漁って食べてしまった、夜食に食べようと机に置いてあったチョコを椅子から飛び乗って盗み食いしたなどで来院することは動物病院あるあるですね。

猫ちゃんでもチョコは注意しなくてはいけない食べ物ですが、意外と食べる子は少なく僕も数えるほどしか経験していません。動物種的に猫ちゃんは慎重に食べるので警戒して食べない、もしくは食べても量が少ないのかもしれません。



中毒でのおうちで気を付けてもらうポイントは、下の2つです

  1. いつ食べたか

  2. どれだけたべたか(チョコの種類も意外と大事)



①食べてから2~3間以内であれば、すぐに病院に連れてきていただき吐かせる処置(催吐措置)を行います。それ以降になると吐かせることで吸収する量は減りますが、症状が出る可能性がでてきますので、要注意です。

当院では吐かせる処置は注射で気持ち悪くなる薬を入れます。

ワンちゃんは比較的よく吐いてくれますが、猫ちゃんはなかなか吐かず鎮静薬で吐いてくれますが、それでも吐いてくれないことも多いので、結構困ることが多いですね。



②実は量だけでなくチョコの種類も重要です。

ミルクチョコレートやビターチョコレートでチョコの中の中毒物質の含有量が違うんです。ミルクチョコレートでは体重1kgあたり10g以上、ダークチョコレートでは2.5g程度から症状が出る可能性があると言われています。4倍も違うんですね。

ちなみにホワイトチョコレートはほぼ入っていないので中毒を起こすリスクはほぼないと思います。

これらの食べた種類、量を踏まえて、胃の中の洗浄まで行うか相談をしていきます。


【症状】

吐かせる処置が間に合わなかった場合や、留守中に食べてしまい、中毒症状が出てきます。チョコの中毒は知っている方は多くても意外と症状は知られていないかと思います。

嘔吐や下痢だけでなく、落ち着きがない、過剰な興奮、頻拍、頻呼吸、さらに重症化すると不整脈やけいれん、昏睡状態に陥ります。神経症状が出なくても膵炎を起こすこともあり、消化器症状が長引きます。


【治療】

すでに記載しましたが、まずは吐かせること、洗うことです。昔ながらの方法で食塩を大量に飲ませて吐かせる方法もありますが、吐かなかった場合、食塩中毒にもなるためお勧めしません。

吐ききれない場合は、麻酔をかけて胃の中の洗浄を行います。麻酔をかけるの抵抗はあるかと思いますが、食べた量が多く、吐いてくれない場合は必要になってきます。


活性炭の薬も吸収量を抑えるため飲ませます。炭は消臭剤等でも使われているように吸着してくれて、便に出してくれます。


対症療法にはなりますが、点滴も重要です。十分に点滴をすることで排泄を促し、症状を緩和させていきます




よく聞くチョコレート中毒ですが、食べてしまったらどうするか。まずはすぐに動物病院にご相談ください。中毒は時間との勝負ですので、すぐに対応してくれる病院を見つけましょう

当院では24時間というわけではありませんが、夜間も可能な限り救急対応しておりますので翌日まで様子を見ずに、夜でもお電話ください。